相続・資産贈与に備えるためにおすすめの保険商品3選

香港に居住されている方のなかには、ビジネスや資産運用などを通じて大きな資産を築かれている方も多いでしょう。
実は、相続税も贈与税も存在しない香港において、近年いわゆる「生命保険」に加入する富裕層が増えています。なぜこのような動きが広がっているのでしょうか。その背景には、いくつかの理由がありますが、最大の要因は「世界税制の複雑化」と「マネーロンダリング対策の強化」だといわれています。
特に香港人や香港在住者のなかには、香港以外の居住権を持つ富裕層も多く、世界各国にコミュニティを築いているケースが少なくありません。これまでは、各国の制度を活用し、可能な限り税金を抑える節税スキームによって資産管理を行ってきました。
しかし、近年は各国で規制が強化され、そのスキームが思わぬリスクを生むケースが増えています。その代表例が「香港外での死亡」です。つまり、香港ではなく、亡くなった国の居住者として相続税が課税されてしまうという状況が起こり得るのです。
この点についての詳細は別途解説しますが、節税スキームを駆使していたとしても、最終的にはどこかの国で高額な税金を納める可能性が高まっているのが現状です。
将来起こり得るすべての事態に完全に備える方法は存在しませんが、相続対策の王道として、万一のときに高額な資金を確保できる手段が「生命保険」です。
誰しも、いつかは自身の資産をご家族や後継者に承継する日を迎えます。相続や贈与に伴う煩雑な手続きや税務リスクを考えると、保険を活用した資産承継は非常に有効な選択肢といえるでしょう。
本記事では、弊社110(ワンテン)が取り扱う香港の保険商品のなかから、相続や資産贈与への活用におすすめできる生命保険・貯蓄型保険商品を3つ厳選してご紹介します。資産管理における安心を得るための参考として、ぜひご覧ください。
概要

多額の資産の相続や贈与に備えるには、富裕層向けの生命保険や貯蓄型保険への加入がおすすめです。日本においても、死亡保険金の受取人を指定できる生命保険は、相続対策として有効な手段とされています。
その理由は、特定の人に特定の財産を確実に承継できること、相続トラブルを防ぎやすいこと、相続税の計算時に一定額の非課税枠を活用できる点などにあります。
香港の保険においても基本的な考え方は同様ですが、香港で築いた財産の承継においては、保険の重要性はさらに高まります。現預金や有価証券、不動産などの資産は、その時点での本人・資産・承継人それぞれの居住地によって、煩雑で長期にわたるプロベート(遺産検認)手続きや高額な費用が発生する可能性があります。
多額の資産を残したつもりでも、受け取る側に大きな負担をかけてしまうリスクがあるのです。
具体的な仕組みは保険商品ごとに異なりますが、ここでは相続・贈与への備えに適した保険商品を選ぶ際のポイントと、実際におすすめできる3商品をご紹介します。
保険商品の選定基準
相続・贈与対策として活用できる生命保険・貯蓄型保険のうち、本記事で紹介する3商品は、以下の基準をもとに選定しました。
-
預け入れ金額が大きいこと(多額の現金資産を保険の形に替えられる)
-
保障期間が長いこと(相続時期が遠い将来になっても対応できる)
-
被保険者の変更ができること(生前贈与として資産を承継できる)
-
良好な運用利回りを期待できること(将来的な資金需要にも対応できる)
-
高額な保険金を設定できること(総資産に対して十分なキャッシュを確保できる)
\ご不明点やご質問はお気軽にどうぞ/
おすすめの保険商品3選
1. VenusⅡ(ビーナスⅡ)/サンライフ香港
【概要】
VenusⅡは、サンライフ香港社が提供している米ドル建ての貯蓄型生命保険です。主に富裕層を対象とする商品で、加入の取り扱いはUSD125,000からと最低投資額も高額です。
保険期間中に被保険者に万一のことがあると、払込み元本に運用利益を加えた死亡保険金が受取人に支払われます。運用利益は最短で加入後8年で損益分岐点に達する見込みです。そのため、ライフステージの変化などにより生前に資金需要が発生し、解約返戻金の受け取りを想定する場合でも、比較的短期で元本割れの不安が小さくなる点は安心材料といえます。
また、保険期間中に被保険者を変更することも可能で、ご自身から子どもや孫に変更すれば生前贈与として活用できます。被保険者は1名から2名へ変更可能なため、資産を承継させたい方が複数いる場合にも対応しやすいでしょう。
他の資産状況やご家族の状況に応じて、ご自身とご家族の誰かを被保険者として設定し、相続と生前贈与を同時に準備する方法としても活用できます。被保険者が2名いる場合、1名に万が一の事態が発生しても保険契約は継続されます。
【おすすめポイント】
-
保険料の払込みは一括払いのみのため、多額の現預金をすぐに保険に置き換えられ、いつ起こるかわからない相続にも備えやすい
-
保険期間は、被保険者が120歳もしくは契約日から120年と長い
-
保険期間中に被保険者の変更ができ、生前贈与として活用できる
-
被保険者を1名から2名へ変更でき、設定次第で一つの保険で相続と生前贈与を同時に備えられる
【注意点】
保険の特徴や各種オプションの取り扱いは、居住国のルールによって税制上の扱いが異なる場合があるため、将来的な活用については専門家と相談することが重要です。
本プランは加入翌日からCash Value(解約返戻金)が88%確定していることから、高い運用利益を目的として、これを担保に借り入れを検討する方もいます。
ただし、死亡保険金の支払い時に残っている借入金および利息は保険金から差し引かれ、相続対策としての効果が薄れる可能性があるため、安易な借り入れはおすすめできません。
【サンライフ香港保険紹介】VenusⅡ(ビーナス2)|香港の米ドル建て貯蓄型保険
2. Chubb MyLegacy Insurance Plan III(チャブ マイレガシー インシュランスプランIII)/チャブライフ香港
【概要】
Chubb MyLegacy Insurance Plan IIIは、チャブライフ香港社が提供している米ドル建ての貯蓄型生命保険です。個人契約はもちろん、法人契約も可能です。
このメリットを活かし、経営者や会社のキーパーソンの相続、事業承継対策としても活用できます。例えば、現在は香港でビジネスをしているものの、将来的には後継者に事業を承継させて自身は日本に帰国したい、といったケースでも利用しやすいでしょう。
保険料の払込みは月払・四半期払い(3か月ごと)・半年払い・年払いのいずれかですが、払込期間は2年や5年など、短期間での払込みを選択することもできます。早めに払込みを終了させておくことで、いつ訪れるかわからない相続への備えを進めやすくなります。
被保険者の死亡時に死亡保険金が支払われる点は他の貯蓄型保険と同様ですが、本商品では契約から3年以後に被保険者がパーキンソン病などの特定疾病と診断された場合、治療費に充当するための資金を定期的に受け取れるメリットもあります。
【おすすめポイント】
-
個人契約・法人契約が可能なため、個人資産・法人資産に分けて承継対策ができる
-
個人・法人どちらの契約でも被保険者の変更ができ、個人資産の生前贈与、法人の事業承継に活用できる
-
重大疾病への保障など、通常の貯蓄保険ではカバーしにくいリスクにも備えられる
-
保険期間は被保険者が120歳までと長い
【注意点】
保険料は一括払いができないため、早期に現預金を保険商品へ置き換えたい場合は、払込み方法と払込期間の設計が重要になります。
\ご不明点やご質問はお気軽にどうぞ/
3. GenerationsⅡ(ジェネレーションズⅡ)/サンライフ香港
【概要】
GenerationsⅡは、サンライフ香港社が提供している米ドル建ての終身保険です。終身保険は、被保険者の年齢に関係なく、亡くなった場合に保険金が支払われる保険で、一般的に長寿である日本人にとっても、相続対策として活用しやすい特性があります。
GenerationsⅡでは最低保障額がUSD500,000〜、上限は数十億円までとされており、高額資産の承継が必要な方にとって使いやすい設計です。
GenerationsⅡには3つのプランがあります。主な特徴は以下のとおりです。
-
GenerationsⅡ-50:65歳または契約15年目のいずれか遅いほうから10年間にわたり毎年5%ずつ死亡保障が減額され、最終的には当初設定額の50%となります。
-
GenerationsⅡ-70:70歳または契約20年目のいずれか遅いほうから10年間にわたり毎年3%ずつ死亡保障が減額され、最終的には当初設定額の70%となります。
-
GenerationsⅡ-100:当初設定した死亡保障の減額はありません。
保険料は「50」「70」「100」の順に高くなりますが、どのプランでも健康診断結果に応じて、保険料が最大10%程度上下します。
本商品では死亡時の保障に加えて、万一ご自身が認知症になった場合にご家族が代理人となり、法的手続きなしに一部解約金を請求できるなどのオプションもあります。
【おすすめポイント】
-
終身保険のため、相続発生が契約後の遅い時期になっても安心
-
保険料の払込みは一括払いも可能で、多額の現預金をすぐに保険に置き換えられる
-
健康診断結果が良ければ、最大10%程度リーズナブルに相続対策ができる
-
認知症などになった場合に、法的手続きなしに家族が資金引出しできる
【注意点】
健康診断結果に応じて保険料が10%程度変動することは、健康な方にとってメリットがある一方で、健康状態が芳しくない方にとっては割高になる可能性があります。
また、10%分の保険料を多めに支払うのであれば、健康なうちに加入して保障額をより大きくするほうが、本来の相続対策になり得ます。
さらに、選択するプランによっては途中で死亡保障が減額されるため、現在の資産額や将来の相続財産額などを踏まえ、慎重にプラン選択を行うことが大切です。
【サンライフ保険紹介】GenerationsⅡ(ジェネレーションズセカンド)|香港の米ドル建て貯蓄型保険
まとめ

香港で多額の資産を築いている方は、将来その資産を承継するための対策を、早い段階から検討しておくことが重要です。資産の形が現預金や有価証券、不動産などの場合、そのときの承継人の居住地によっては、資産を引き継ぐために煩雑な手続きや高い費用が必要になる可能性があります。
これらの資産を、今から保険の形に置き換えていくことで、承継人が日本や他国に住んでいても、その人固有の資産として確実に承継させやすくなります。
今回おすすめの3商品を紹介しましたが、どの商品が向くかは、皆さまの現在の資産状況、将来の資金需要、承継させたいご家族の状況などによって異なります。
どのようなリスクがあり、何の対策を優先すべきか判断が難しい場合には、プロの意見を聞くこともおすすめです。長年にわたり香港在住の日本人・日本人ご家族をサポートしてきた経験豊富な保険のプロに、ぜひご相談ください。
海外資産運用は、insurance110(ワンテン)グループへ

1998年に香港で金融サポートを開始した「insurance110グループ」では、これまで世界4カ国・11拠点で、7,000名以上の海外在住日本人のサポートを行ってまいりました。香港保険管理局(ライセンス番号:FB1667)に登録された正規代理店としての強みを活かし、500種類以上の保険商品・資産運用商品の中から、経験豊富なフィナンシャルアドバイザーが、海外資産運用のきっかけづくりをサポートします。
- 海外での資産運用が初めてで少し不安
- 今の資産運用状況についてのアドバイスが欲しい
- iDeCo/NISAや老後の年金について知りたい
といった疑問をお持ちの方や、資産運用のデメリットもしっかり把握したいという方は、ぜひお気軽に「insurance110香港」までご相談ください。資産運用の成功に向け、出口戦略に至るまで長期にわたる永続的なサポートをお約束します。
\ご不明点やご質問はお気軽にどうぞ/
▼各種保険会社・商品の紹介はこちら
SUNLIFE HONGKONG(サンライフ香港)
├BRIGHT UL Wealth-Builder(ブライト UL ウェルスビルダー)
├Generations II(ジェネレーションズ II)
├LIFE Brilliance(ライフ ブリリアンス)
├Stellar Multi-Currency Plan(ステラ マルチカレンシー プラン)
├SunGuardian(Care Version)(サンガーディアン(ケアバージョン))
├SunProtect(サンプロテクト)
├SunWell(サンウェル)
├Venus II(ヴィーナス II)
├Vision(ビジョン)
├SunJoy Global Insurance Plan II / サンジョイグローバル インシュランスプランⅡ
├Stellar Multi-Currency Insurance Plan II / ステラマルチカレンシー インシュランスプランⅡ
AIA Hong Kong(AIA香港)
├Admire Life2(アドマイヤーライフ2)
├AIA Global Power Multi Currency Plan3(エーアイエー グローバルパワー マルチカレンシープラン3)
├Global Power Multi Currency Plan(グローバルパワー マルチカレンシープラン)
├Golden Years Income Plan(ゴールデンイアーズ インカムプラン)
├Simply Love Encore 5(シンプリィラブエンコア5)
Prudential Hong Kong(プルデンシャル香港)
├Evergreen Growth Saver PlusⅡ(エバーグリーングロウスセーバープラス2)
Generali Hong Kong(ゼネラリ香港)
├LionAchiever(ライオンアチーバー)
├Lion Harvest Pro Deferred Annuity(ライオンハーベストプロディファードアニュイティ)
├LionGuardian PlusOne(ライオンガーディアンプラスワン)
├LionTycoon / LionTycoon Beyond 2(ライオンタイクーン / ライオンタイクーンビヨンド2)
├Lion Achiever Elite / ライオンアチーバーエリート
CTF Life(旧FTライフ香港)
├“HealthCare 168 Plus” Critical Illness Protector(ヘルスケア168プラス クリティカルイルネスプロテクター)
├“On Your Mind” Insurance Plan(オンユアマインド保険プラン)
├MyWealth Savings Insurance Plan (Premier)(マイウェルス貯蓄型保険 プレミア)
YFLIFE(ワイエフライフ)
├Infinity Saver 3(インフィニティセーバー3)
├My Lifetime Annuity(マイライフタイムアニュイティー)
├Prosperous Infinity Saver(プロスパラス インフィニティセーバー)
Fubon Life Hong Kong(フーボンライフ香港)
├Fubon Prosperity Booster Whole Life Plan 5(フーボン プロスペリティブースター終身保険5)
Chubb Life(チャブライフ)
├Chubb MyLegacy Insurance Plan II(チャブ マイレガシー保険プランII)
QDAP(税優遇年金制度)
├提供会社:AIA、FTLife、Sun Life ほか

